[エコフン]感謝のない社会

現代では『感謝』が失われた。常に不満、不平が噴出する。『本当に感謝する、それでも感謝する、乗り越えられる』といった感謝の気持ちがあふれるのではなく、『駄目だ、地獄朝鮮（ヘル朝鮮）、この生は駄目だ（イセンマン）、私は駄目だ』といったネガティブな言葉で溢れている。

感謝がないことから生じる問題が多い。議論の余地はあるかもしれないが、世の中の理(ことわり)と真理の中で見てみれば、感謝を通して問題を解決できる。

男性は女性に比べて相対的に強い。そのため、暴力犯罪が相対的に少ない。このような場合、男性は男性を相手にすることができ、危険な状況の中で女性よりも力で乗り越えることができるため、夜勤をする。そのような男性に女性は感謝の気持ちを表せば良い。

逆に、家族という価値の最前線にいる、妊娠を通して新しい命を宿す女性にも男性は感謝の気持ちを表せば良い。10ヶ月間のその苦痛を耐えながら、貴重な命を守り抜く母親の姿を見よ。感謝しないわけにはいかない。

いくら地獄朝鮮（ヘル朝鮮）だと言っても、正直に北朝鮮やアフリカの人々を考えてみよう。私が今韓国でうまく暮らしていなくても、家がなくてもどれほどありがたいことか。私たちには自由があり、発達したインフラがあり、迅速な行政処理の中で暮らしている。本当に貧しくても、生活保護の選定を通して国家から補助金も支給される。

感謝しながら生きることが、間違った国家政策の方向、統治の姿に安住してじっとしていろという意味ではない。正しい方向について主張する必要もある。間違った方向、姿などに関する部分ではなく、人間の根本であり基本的な感謝の心が蘇る必要がある。

今日も私のために食事を作ってくれ、私たちの家庭のために働いてくれている妻に感謝する。新しい命を宿す能力を持っていることにも感謝する。良い家で暮らせるように住宅政策を企画してくれた政府に感謝する。私に働く機会を与えてくれた会社に感謝する。私と一緒に運動し、私の悩みを聞いてくれ、私と一緒にボランティア活動をしてくれる友人たちに感謝する。私を導いてくれた私の家族と教えを与えてくれた先生方に感謝する。この社会を共に生き抜き、インスピレーションを与えてくれるネットワークの皆さんに感謝する。