[エコーフン] ザ・モデルレビュー_4

モデルの最後には、セールスフォースの会長、マーク・ベニオフのアドバイスが出てきます。「すべてを自分がCEOであるかのように行え」というものです。

私は社長でもないし、会社も私の物ではないし、もらえる給料しかもらっていないのに、毎日9時まで出て残業もしているのに、どうやってこの会社のオーナーのように振る舞えというのだろうか。

サラリーマンの苦労を理解しているのだろうかと思わせるアドバイスです。しかし、この言葉に大いに共感します。たとえ私が設立した、私の所有する会社ではないとしても、現在私が属している組織です。私の組織のために、私の労働力と時間を注ぎ込まなければ付加価値は創造されず、それによってそれに相当するお金という対価を得るのです。この過程を継続的に、うまく乗り越えるためには、自分がこの会社のオーナーであるという気持ちで行動しなければなりません。

もちろん、自分の会社だと思って、これもこう変え、あれもああ変えるべきだと提案しても、受け入れられない時もあります。すると「私の会社じゃないんだ」という気持ちになり、普通のサラリーマンに戻ってしまいます。

とはいえ、社長だからといって自分の思い通りになるわけではありません。従業員の話を聞き、受け入れ、実行すべきことは実行しなければなりません。自分の思い通りにして、従業員が次々と退職したら、それも問題です。

自分の仕事は自分が一番よく知らなければなりません。そして、自分の仕事に関する専門性を持たなければなりません。本当に取るに足りない仕事でも、専門性を身につけようとしないのであれば、より多くの時間と労働力を費やさなければなりません。

家で洗濯は私の担当です。私は世帯員ですが、洗濯に関しては世帯主です。いつ、どのように洗濯機を回すべきか、どの服は乾燥機に、どの服は物干しにすべきかを一番よく知っています。洗濯機の問題でない限り、快適な洗濯結果を得ることができます。